Product by COHINA vol.1 尾州ウール

世界三大毛織物産地として知られる尾州。その地で織られるウールは、世界が認める品質の高さが魅力です。名品として今年もご好評いただいているCOHINAのバックフレアウールコートの暖かさや軽さしなやかさは、この尾州ウールに支えられています。
上質な艶と滑らかな肌触り、そして暖かさと軽さを兼ね備える尾州ウール。実際に生産工場に足を運び、お話しを伺うと、長年継承してきた高い技術と生産者の方々のものづくりに対する熱いこだわりがありました。

- 糸から生地へ -

Product by COHINA vol.1 尾州ウール

尾州ウールは素材が出来上がるまでたくさんの工程が分業で行われ、まるでその地域一帯が1つの工場のよう。
機屋で行われるのは糸から生地を織る工程です。まずは整経というタテ糸を整える準備工程から。
柄に合わせて糸の本数や長さを調整し、大きなボビンのようなものに巻かれている糸を均一の張力で巻き取ります。

Product by COHINA vol.1 尾州ウール

巻き取られた糸はそれぞれの依頼に合わせた柄になるよう一本一本セットされ、タテ糸と合わせて織られていきます。いよいよ糸から生地に生まれ変わる工程です。
ガシャンガシャンとフロアに鳴り響く織機の音。点滅するランプ。織機はコンピューターで制御されているものの、それぞれの糸に合わせた細やかな調整や、途中で糸が切れるたびに人の手で繋ぎ直していく必要があるため、側を離れることができません。エラーを知らせるランプが点灯した際はスタッフが駆けつけます。機械と細やかな手作業、どちらも必要不可欠です。

Product by COHINA vol.1 尾州ウール
Product by COHINA vol.1 尾州ウール

こうして織られた生地は検反という最終行程へ。素材のクオリティを最後に見極めるのはプロの目。品質クリアしたものは染色加工場へバトンが渡ります。

- 生地を染め、風合いを出し、最終仕上げへ -

織り上がった生地は、洗って下準備から。
綺麗に整えられた状態で染色に入ります。生地の加工には水を多く使用するため水量の確保が必要で、またその水質も仕上がりに大きく影響してきます。
そのため尾州産地は木曽川周辺で栄えており、木曽川の豊かな軟水は尾州ウールの生産に欠かせない大切な資源です。

Product by COHINA vol.1 尾州ウール
Product by COHINA vol.1 尾州ウール

カラフルな染料やビーカーが並ぶここはまるで実験室。少しの調合の違いで色味が異なるので、グレージュなどのニュアンスカラーは特に難しいとのこと。生地の素材に合わせて温度管理も厳重に行われ、ムラなく生地が染め上がります。

Product by COHINA vol.1 尾州ウール

ここまできたら最終仕上げ。柔らかくしたり、光沢を出したり、起毛したり・・・それぞれの目指す仕上がりにあった加工を細やかに調整して風合いを作り上げていきます。
最後にプレスをかけたら、完成です。

Product by COHINA vol.1 尾州ウール
Product by COHINA vol.1 尾州ウール

糸から生地になり加工され、服になるまでは長い長い旅のよう。様々な工程を経て、多くの方々の手によって大切に作られた生地を使用したCOHINAのコート。”ぴったり”はもちろん、その上質さにも感動していただけるはず。ぜひご愛用いただけると嬉しいです。
さて、来年の冬はどのようなコートを作ろう。どのような素材、カラーにときめくだろう…。COHINAのコート作りがもう始まっています。

Product by COHINA vol.1 尾州ウール
Product by COHINA vol.1 尾州ウール
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